宇都宮市

第228回 杉浦非水の眼と手 の巻

先月に終わっちゃった企画展なので、
アレなんですが…ヽ(;´ω`)ノ

良かったので、書きます。



宇都宮美術館で、昨年末から~1/17までやってた企画展


ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 宇都宮美術館


「杉浦非水の眼と手」を鑑賞してきました。


日本の商業デザイン(グラフィックデザイン)の先駆けともいえる
杉浦さんのポスターや絵(イラスト)など、
とても好みだったのでおもしろかったです。


ワタクシも好きなアールヌーヴォーあたりが
やはりこの方も好きだったらしく、

「ああ、なんとなくな~」な作品が多く見られました。

やっぱ好きな作品を作る人が好きな系統は、一緒なわけですね。


常々思うのですが、
まだコンピュータグラフィックがなく、
デザインや彩色がまだ“手描き”だった時代って、
絶対今の時代の人よりも、「すごい技術」が
あったんだろうな~と思ってしまいます。

構図の決め方にしろ、色彩設計にしろ、
昔のデザイナーほど、「おもいきり」が良かったんじゃないかって。
そう思ってしまうんです。

コンピュータって、いくらでも直しがききますからね。


逆にいうと、その昔の人が
コンピュータを操作できていたら…
おそらくすごいことになるんだと思うのですが。(((( ;°Д°))))

まあ、そんなことをあんまり考えすぎると、
ネガティブな方向にいってしまうので、
「コンピュータがある時代に生まれて良かった!」
と、安易に思考転換することにします。(´∀`)



今回のポスターにもなっているのが、
「非水百花譜」という100種類の植物を描いた
版画集のものなのですが、
非水百花譜/杉浦 非水
” border=”0″ data-src=”https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51yU5QYnBXL._SL160_.jpg” />
この「非水百花譜」の展示方法も圧倒されました。

ズラーーーーと100枚がっ!!


ほんとに、素晴らしかった。


宇都宮美術館さん、してやったりですね。(ニヤリ)
「コレクション展として、ずっと飾っておけばいいのに!」
と思ってしまいました。


この百花譜の草花たちは、
写実でありながらどこか“デザイン”されている構図なわけです。

うまいぐあいにデフォルメされている、というか。
その植物が、「この植物たる!」という一番いいポーズィングを
チョイスして描かれているような作品。

とてもキレイなので、
見ていてニヤニヤしてしまいました。(←怪しい人)



観賞後のお茶。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 宇都宮美術館


この日は、クラシックショコラにしました。

昼過ぎなのに、混んでいたなぁ。



帰りに、カモ鑑賞。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 宇都宮美術館

↑この日は、この子たちだけでした。




今は、4/4まで企画展「大原美術館名品展」をやっているようです。
【修正】「大原美術館名品展」は2月14日(日)からです。
>Roowさんご指摘ありがとうございます。(^▽^;)

県立美術館でも、おもしろい企画展をやっていたので
行ってきました。それはまた後日。


○宇都宮美術館
http://u-moa.jp/
栃木県宇都宮市長岡町1077
TEL.028-643-0100
開館時間/午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分)
月曜休館


【過去の宇都宮美術館 鑑賞レポ】
第61回 ドイツのポスター! の巻(宇都宮市・宇都宮美術館)

第193回 栄光のルネサンスから華麗なロココ の巻(宇都宮市・宇都宮美術館)