宇都宮の七水を探して

謎の旧跡-宇都宮の七水を探して(2)天女水

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 七水
【宇都宮の七水シリーズ→ 明神の井

宇都宮に江戸時代から
伝わるという「七水」

「亀井の水」「明神の井」ときて、

のこる七水はあと5つ!

次は「明神の井」のあった二荒山神社からほど近い
慈光寺に向かいました。


ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

立派な赤門のある慈光寺。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

春には立派に咲くヒガンサクラが有名なお寺なので、
ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 宇都宮 桜
↑春の様子
(参照:第381回 宇都宮お花見散策 の巻

何回か訪れてはいたのですが、
はて、そんな「七水」なんてここのお寺に存在したっけ・・?

と案内板を眺めてみると・・

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺


はっ!∑(゚Д゚)


ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

ちゃんと書いてあるじゃないですかー!!

(写真が剥がれそうだけど)

・・・面影を残す池が今でも残っている。

とのこと。
いや~、こちらも全然気づいてませんでした。(;^_^A

でも、池なんてあったかな??

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

境内にはパっと見、なし。
墓所の方にはなかったので、残るは本堂の後ろか。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

ぐるりと本堂の裏手にまわってみると・・

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

わ~、池があったーー!!

Σ(・ω・ノ)ノ!

しかもなかなか大きい!

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

しかし、こんなところに池があったとは、驚きでした。

写真に映ってはいませんが、鯉とカモが1匹づつ確認できました。
ここの住人でしょうか。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

碑が建っていましたが、
何かの句?のようなもので、天女水うんぬんのものではなさそう。

結局、なぜに天女水という名称なのは分からずじまいでした。

【追記】
「宇都宮の旧跡」(平成元年・宇都宮市教育委員会発行)によると
この碑は天保10年(1839)、芭蕉の150回忌で建立された句碑で

「しばらくは 花のうえなる 月夜かな」

と書いてあるそうです。

どちらにせよ、天女水とは関係のないものみたいですね。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

この池から天女様が出てきたとか、
そういう言い伝えでもあるのかもしれませんが・・

見たところ、チョロチョロとした音も聞こえず
“わきわき”した湧水も確認できず・・

水は茶色く濁り、あまり澄んでいないので、
池というか沼というか・・

当時の面影はあまり・・・という感じでした。(´・ω・`)

最後に発見した、

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

たぶん檀家さんなどがお水汲みに使われる井戸水。

「これが天女水じゃないの?」

と、シャコシャコしてみましたが、水の様子がない感じでした。
枯れてしまったんでしょうかね・・?

でもこれがあるってことは、最近までは
なにかしらの井戸水(地下水?)が
出ていたのではないでしょうかね。

ということで、天女水。

残っていたのは池だけでしたが、確認できて良かったです。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 慈光寺

○天女水(慈光寺)
栃木県宇都宮市塙田1-3-3

(3)へつづく