久々の工場見学シリーズ。
今回は宇津救命丸(うづきゅうめいがん)です。
こちらが見学できることを知り(その話は過去記事)、
この度、見学をしに行ってきました。
場所は高根沢町の上高根沢にあります。
のどかな田園風景の中、
広大な敷地の工場がそこに存在していました。
国内の製薬会社の中でも歴史が一番古いといわれている宇津救命丸。
さすが江戸時代からつづく宇津家の敷地だけあって、
お堀がある!
工場というよりは、立派なお屋敷に来たみたい。
中には大きな長屋門もありました。
ドキドキしながら、見学の旨を伝えると、
まずは離れにある薬師堂のほうに案内されました。
こちらがその薬師堂のある敷地。
一角には宇津家のお墓もありました。
こちらは普段鍵がかかっており、入れないようになっています。
こちらがその宇津薬師堂。
江戸時代に建てられた、町の指定文化財です。
そんなに大きくはありませんが、
上を見上げると立派な彫刻がありました。
東西南北に、それぞれ四神が彫られています。
時代は日光東照宮ぐらいの建物だとか・・?
というのも、
宇津家の菩提寺・浄蓮寺が昔火災に遭った際に
薬師堂に関する書物が焼失してしまったので、
詳しいことは分からないんだそうです・・
もしかしたら浄蓮寺さん何か知っていますか?! |д・)
この日、中は見られませんでしたが、
このお堂の天井には59種の薬草の花が描かれているそうです。
それも見てみたいな~・・と思ったら、
来る8月18日に「一万燈祭」というお祭りをやるそうで、
その日にはこちらを開帳するようです。
この一万燈祭、なんでも約55年ぶりに復活開催だそうです。
昔はこちらの会社に勤める社員を中心に、
縁日のようなお祭りや映画上映をやっていたそうですが、
今回は地域の人も含めて復活させるようです。
ちょっと楽しみ。
(イベントの詳細はコチラ)
場所を移動し、今度は工場の裏手へ。
こちらに立っていたのが「誠意軒」という離れ。
茶室のようなこの建物、この中で昔は薬の調合を行っていたそうです。
薬を処方できるのは、代々の長男だけ。
しかも口伝えで伝えられ、薬の調合中は
誰も近づいてはならない場所だったそうな・・。
そのくらい救命丸は秘薬だったということですね。
次に案内されたのは「宇津史料館」
こちらは、宇津救命丸に関するいろいろな資料が保存されておりました。
こちらが、宇津重上さんで5代目の方の肖像画。
この方の時代は薬の材料集めが困難だったそうで、
特にこの重上さんが薬の材料集めに尽力したので、
今の救命丸があるのだということです。
ちなみに宇津さんはやはり宇都宮に関係あるらしい。
初代は宇都宮家の家臣で、宇都宮氏おかかえの御殿医だったようです。
宇都宮氏の滅亡とともに高根沢にやってきたみたい。
なので本当は「うつ」と読むのが正しいそうですが、
発音しにくいために「うづ」になったらしい。
そして現在の社長は18代目さんだそうです\(゜□゜)/
こちらも興味深い。
「神農像」といって、中国では「医薬の神」として崇拝されている神様だそうです。
葉っぱの着物を着ているおもしろい神様。
薬草を自分でなめて効能を調べているんだそうです。
ツノにも見える頭の2つのこぶは、薬草の毒でできてしまったこぶらしい。
な、なんという自己犠牲・・(←あれこれ前回も・・)
金匱救命丸とありますが、昔救命丸は金色の粒だったみたいです。
昭和の戦争の頃に金使用禁止令が出て、
それから現在の銀色になったらしい。
こちらは最初から現在までの救命丸の変遷。
昔からパッケージの上にいる女の子と男の子のキャラクターは
「二人子供」という名前なんですって!
う~んこれは初めて知りました。(@_@)
ていうか、なんか斬新なキャラクター名!!(笑)
こちらは昔の救命丸を作っていた道具。
一粒一粒丸めるのも熟練した技術が必要だったようです。
こちらが救命丸に使われている材料。
いろんな漢方・生薬が使われているんですね。
江戸時代からほとんど変わらない材料だそうで、
現在はもう手に入らなくなってしまった超超超貴重なものもあるとか・・(@_@)
昔は救命丸に似た類似品も多数存在したらしいです。
パッケージまでパクってるのもあったりして、なんだかな・・(;^_^A
昔の救命丸の広告コーナーも興味深かったです。
特にこの広告の赤ちゃんの表情がなんとも言えない(笑)かんむし顔??
こちらは今までの販促ツールなど。
何年か前、ユニクロとコラボTシャツ出してたんですね~。
買っとけば良かった。
そして現在のラインナップ。
救命丸だけでなく、せきどめシロップや子どもかぜ薬など
小児用の商品をたくさん出されてるんですね。
いつかお世話になる日も来るかな?
最後に工場見学・・といきたいところなのですが
製造工程は見学NG
代わりに「救命丸ができるまで」の映像を見せていただきました。こちらは今までの販促ツールなど。
何年か前、ユニクロとコラボTシャツ出してたんですね~。
買っとけば良かった。
そして現在のラインナップ。
救命丸だけでなく、せきどめシロップや子どもかぜ薬など
小児用の商品をたくさん出されてるんですね。
いつかお世話になる日も来るかな?
最後に工場見学・・といきたいところなのですが
製造工程は見学NG
救命丸は現在でも高根沢で作られているそうですよ!
しかも粒の瓶詰め行程は今でも手作業なんだとか。
へ~~。
救命丸のことを「丸(がん)」と呼んでいたのが印象的でした。
ということで、見学も終了。
とても楽しかったです!:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
1週間前までに予約すれば無料で見学ができますので、
夏休みの思い出にいかがですか?
お祭りもありますしね。
終始マンツーマンで丁寧に案内していただいた社員さんに感謝。
その折はありがとうございました。
○宇津救命丸 高根沢工場
http://www.uzukyumeigan.co.jp
栃木県塩谷郡高根沢町上高根沢3987
※見学の申し込み
TEL.028-675-0361(受付時間/平日9:00~17:00)
見学時間 9:00~12:00、13:00~15:00(土、日、祝日は休館)
↑いつも押していただき、ありがとうございます。
8/18は宇津救命丸でお祭りもあるよ。
【今までの工場見学記事】
第236回 酒蔵めぐりツアー の巻(那須烏山市・島崎酒造、大田原市・天鷹酒造)
第255回 キリンビール栃木工場見学! の巻(※閉鎖されました)