宇都宮市(イベント・祭)

第845回 のろしを見る の巻

イベントが上下しますが、


「きよはら飛山まつり」というイベントで、
のろし実演をやるというので行ってきました。

ひばらさん 飛山まつり


大震災で崩れた城跡の崖の部分の修復が
もうすぐ終わるということで、
“飛山城跡崖地復旧記念”を兼ねての開催でした。


どこが復旧したかというと

ひばらさん 飛山まつり

こちらのエリアがやっと入れるようになりました。

たしかに2年前にここに来た時は、
(参照:第651回 とぶひや~とびやま~ の巻

まだ立ち入り禁止でしたね~。


ひばらさん 飛山まつり

奥に行くと、鬼怒川と男体山が見渡せます。



ひばらさん 飛山まつり


入れるようになったエリアには、ちょっとした梅の木エリアがあって
ほころんでいる木もちらほら。


っていやいや、メーンのイベントは
武者行列とのろし上げですよ、奥さん。(←奥さんはのろしには興味ありませんか)


ひばらさん 飛山まつり

武者行列は、地元の中学生が務めておりました。
兜を着けた人が城主なのかなー。



ひばらさん 飛山まつり
のろし実演は城史跡公園内で行われました。

武者行列のバッグにのろし上げ・・時代が錯綜しております。

戦国時代の方々を前に、平安時代の方々がのろしを上げる
ちょっとしたカオス空間がここに誕生です。





念のため「のろし」の説明をしますと、
以前(参照:第651回 とぶひや~とびやま~ の巻)にも書きましたが

ここ飛山城跡の地は、戦国時代のお城の跡以前に、
もっと古い集落の遺跡も見つかっており、
平安時代に「烽(とぶひ)家」という、のろしをあげる施設があったらしいです。

この「のろし」は、昔の通信手段として使われたもので、
この地域でなにか緊急事態が発生するとのろしを揚げ、
そののろしを見た隣りの地域がのろしを揚げ、
そのまた隣りの地域がのろしを揚げ・・とリレーをやっていって、
都まで伝えたとのこと。

飛山では、
東北地方で活発化した蝦夷の反乱を見張るために
このような施設が築かれたと考えられているそうです。


で、そののろし上げを再現するというわけです。

ひばらさん 飛山まつり

始まった「のろし上げ実演」も地元の中学生が演じてて、
ちょっとした寸劇風でした。


設営された見張り台から見張り役の人が、ずっと向こうを見ています。


「あ、向こうにのろしが上がったぞ!」(のていで)


「ここでものろしを上げよう」


ひばらさん 飛山まつり

のろし点火。

もくもくもく。


念のため?なのか2カ所で焚いてました。



ひばらさん 飛山まつり

実際は大人の方たちが点火していましたけど…

なんだか草みたいなものを燃やしてました。


ひばらさん 飛山まつり

モクモクモク。

場内だいぶ煙くなってきました。


ひばらさん 飛山まつり


「上がったぞ~。バンザーイ、バンザーイ」と喜ぶ烽子たち。


(状況的にバンザイなのか分かりませんが)




寸劇終了。(笑)



ひばらさん 飛山まつり


終了した後もモクモクモクとまだのろしは上がりつづけます。
みんな心配そう。
ひばらさん 飛山まつり
風がちょっと強かったので、
煙があっちこっちに風向きが変わって、
みんな移動移動で避難。



ひばらさん 飛山まつり


古代の空にはこんな煙が空高く上がることもあったのでしょうかね。

と、しばし古代に想いを馳せてみました。
この日はとちまるくん、そして芳賀町からはがまるくんと、
宇都宮市のミヤリーちゃん、
そして武将枠でうつのミャー国綱くんが登場。

城があるのは宇都宮市だけど、
飛山城は芳賀氏が建てたお城なのではがまるくんなのです。



ひばらさん 飛山まつり

え、このキャラクターたちに会いに来るのが真の目的だって?



…バレましたか…





○飛山城史跡公園 とびやま歴史体験館
http://st0011.nas931.utsunomiya.nttpc.ne.jp/ext/tobiyama-hp/tobiyama-ext.htm
栃木県宇都宮市竹下町380-1


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