鹿沼市

第882回 生子神社の泣き相撲 の巻

明日、9月21日は栃木県鹿沼市に古くから伝わる“奇習”

「生子神社の泣き相撲」が開催されます。

昨年我が子(当時1歳)を参加させてきたのですが、
レポを書く暇がなく(←ちょうど「とちたん」を作ってて忙しかった)、

「来年の泣き相撲の前に更新すればいいや…」

と思っていたら、明日でした!!(すまんっ)

ということで1年遅れのレポになりますが、
今年(将来)参加される方の参考になれば幸いです。

ひばらさん 泣き相撲

この「泣き相撲」とは、赤ちゃんが参加できる行事です。
参加できるのは、首のすわった6か月位~3才位までの乳幼児(男女)です。


ひばらさんの栃木探訪 生子神社

会場になるのは鹿沼市樅山町にある
生子(いきこ)神社というところ。

当日は遠くからでも見えるアドバルーンが飛んでおりました。

(↑ゴミみたいに見える黒い点は全部トンボです)

赤ちゃんの健康と幸せを願って行うこの催しは
遠く東京とかからも参加する家族が来るみたいですよ。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

参道には露天もいっぱい出ておりました。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

小さな神社なのですが、
この日は境内に赤ちゃん連れの家族でごったがえしておりました。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

トットコとお囃子もあってお祭りの雰囲気です。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

そして境内にある土俵では、すでに泣き相撲が執り行われておりました。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

この「泣き相撲」、起源は古いもので
国の選択無形民俗文化財にも指定されています。

この神社は1200年前ぐらいに、
当初は安産子育ての神「籾山(もみやま)明神」として建立されたようですが、

その昔、氏子の与吾衛門さんという方のお子さんが「天然痘」にかかり、
手当ての甲斐も亡くなってしまったそうな。

嘆き悲しんだ氏子夫妻はこの神社に子どもの蘇生を願い、
亡くなった子を背負い、「毎年、山海の珍味42種類のお供え物を42膳お供えします」と
いいながら願ったところ、3日後に、大声を上げて泣き出し蘇生したそうな。

この時から、人々は「生子(いきこ)神社」と呼ぶようになった、
という言い伝えがあるそうです。

で、そのことが起きてから毎年、
山海の珍味42種類のお供えする風習が続いているそうです。
(42種類の珍味ってなんでしょう?ちょっと気になる)

なので、神社の名前はその通り「子どもが生き返る神社」が由来なわけですね。

で、「泣き相撲」の起源はまた別で
幕末ぐらいにこの土地に巡業で来たお相撲さんが
その由来にあやかってこの神社で子どもを抱き上げて
祝ったことがはじまりだとか・・

まあ、由来はこれくらいにして・・レッツ取り組みです。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

泣き相撲は当日参加できます。参加料は(講金という)4000円なり。
事前申し込みすると500円安いらしい。

実は地元の同僚さんから

「朝から行くと相当混む!だから午後遅くが狙い目」

という前情報をいただいておりまして、
この日行ったのは午後2時過ぎぐらいでした。

遅く行きすぎて参加できるのか、少々不安もありましたが、
人数制限はないようなので、無事受け付けを済ましました。

(午後4時まで受け付けをやっています。)

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

「ここでお待ち下さい」と整理券を渡され待機。

871~880って、相当参加してるなー!!

例年1200人ぐらいは参加数があるみたいです。

アドバイス通り遅く行ったおかげで、
あれよあれよと10分も待たないぐらいで取り組みが始まりました。

力士さんに娘を預けようとすると、何かを察知したのか

・・すでに大泣き(ノ∀`)<b
r>

まあ、見ず知らずの裸のおじさんに抱かれたら、
泣いても仕方ないよね。

(でもみんなあんまりここでは泣かないんですけど)

本当は赤ちゃんは手ぬぐいをはちまきにして頭に巻くのですが、
それも泣きじゃくり取ってしまい、
仕方なくタスキみたいに巻いてなんとか預けました。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

撮影コーナー&ギャラリー。
地元のケーブルテレビの撮影も入っているのが恒例みたいです。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

待機している娘(奥)、相変わらず大泣き。

担当してくれた力士さん、なんかすいません・・

ちなみに力士役は地元の方(氏子さん)のようで、
全員が恰幅が良い・・というわけではありません。σ(^_^;)

いよいよ時間いっぱいになりました。

西と東の子どもの名前が呼ばれ、
行事の合図で取り組みが始まります。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

この嫌がりよう(右)↑

娘より小さい対戦相手(男児)はまだ泣いてないです。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

「ヨイショ~!ヨイショ~!ヨイショ~!」のかけ声で
子どもを高く掲げます。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

当初は「泣く子は育つ」ということで、先に泣いた子が勝ちだったようですが、
最近は勝ち負けをつけなくなったそうです。

・・え?ゆとり世代??(・∀・)

まあ、やる前から泣いていたので、勝ったといえば勝ったのかも?

あれよあれと1分ぐらいで終了。

力士さんから子どもが帰ってくると、安心感でまた大泣き。
初めての泣き相撲参加とあいなりました。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

参加賞(?)としてはちまきにする手ぬぐいのほかにも、
いろんなお守りをいただきました。

ということで、初めての泣き相撲レポでした。
今年は9/21です。

ひばらさんの栃木探訪 生子神社

当日は交通規制もあるので、参加する方はご注意くださいませ。

○生子神社の泣き相撲(2014年は9月21日)
栃木県鹿沼市樅山町1167
http://www.kanuma-kanko.jp/miru/event_details13.shtml

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