宇都宮市(イベント・祭)

第1634回 栃木県立博物館の企画展「異界」がめちゃめちゃ面白かった件

 

栃木県立博物館で現在開催中の企画展

「異界〜あなたとふいにつながるせかい〜」。

 

 



 

 

以前、このブログでも調べたことのある

「百目鬼(どうめき)」の掛け軸が、

この企画展で「初公開」されていると聞いて行ってきました。

 

 



 

 

あの資料でしか見られなかった鬼の爪が!

 

肉眼で見れる!!

 

 



 

今回の「異界」展。

5月24日からは、後期展示が始まっています。
 

どうやら内容も良く好評で、いつもよりもにぎわっておりました。
しかも撮影OK(フラッシュはNG)。

 

 



 

「異界」というと分かりづらいかもしれませんが、

 

主に栃木県内の昔から伝わる風習とか習わし、伝説、神様、しきたり・・などなど、

 

「家」や「集落」、「山」、「天・地」などの〝場所〟にまつわるもの、

「産」、「婚姻」、「死」など〝節目〟に関わるもの、

「神仏」や「お化け」「妖怪」などの人間と異なるもの・・など

 

各テーマに集めた民俗文化の資料や美術品が、一堂に展示されていました。

 

 

しかも今回は、普段、国立歴史民俗博物館にある

有名な「幽霊画」なども数点飾られていて、

かなり豪華な(個人的に)企画展でした。

 

 



 

今までも栃木県内にまつわる伝説やお祭りなど、いろいろ見てきたつもりですが、

今回の企画展ではまったく知らないものばかりで、それはそれは新鮮!

 

ちなみにパンフレットの表紙にもあったこの人形は、

日光市日蔭に伝わる「虫送りの藁人形」というもの。

 

昭和30年頃まで行われていた「虫送り」という

集落から〝悪い虫〟(農作物の害虫、災害、病など)を追い出して、

五穀豊穣を祈る行事で使われたものだとか。

 



 

ほかにも金精様など、

子孫繁栄にまつわる風習の展示品もあったので、

これはまた、今はなき「性神の館」の展示品とともに、特集企画展などを開催してもらいたいな・・と思ってみたり。

(栃木県は日光、鹿沼などに多いらしい)

 

 



 

日光市の安産信仰の社「香車堂」の展示もありました。

 

参照:

 
 
 

 

「生と死」にまつわる展示は、

霊柩車の展示や、お葬式の儀式のことなど、

いろいろ地域の風習などが分かり、

興味深いものばかりでした。

 

 

そして、初公開となる「百目鬼」も拝ませていただきました。

 



 

 

本願寺の伝承によると、掛け軸には

顔に百ほどのホクロがある山男が描かれているそうです。

 

 



 

 

娘が「目がいっぱいあるんじゃないんだね」と言ってました^^;

 

(百目鬼の姿、形については諸説あり)

 

 

 

そして「鬼の爪」。

※写真がぶれてしまったので、同館Twitterより。

 

 

以前、私が調べた時は、

「10年の法要に1度だけしか開帳しない」と聞いていたので、

半ば見るのはあきらめていたのですが、

まさか県立博物館でお目にかかれる日が来ようとはっ!

 

本願寺さまに感謝。

 

 

ほかにもカッパや九尾のキツネなど、妖怪の展示もありました。

 

 



 

カッパのミイラ(模型ですが)も見れますよ。

 

(娘はビビって入れず・・^^;)

 

 



 

帰りにレストランで真岡のソワカフェさんの「異界ブレンド」を飲みました。

 

 

 



 

「ん〜異界の味がする!」

 

(中煎りアメリカンな味でした^^;)

 

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企画展は6月15日までです。

 

 

う〜ん久々に、いい企画展でした。

(良すぎて図録を買ってしまった)

 

 

これを、常設展にしてもいいぐらい!!

 

 

 

○栃木県立博物館

栃木県宇都宮市睦町2−2
 

 

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