栃木県立博物館で現在開催中の企画展
「異界〜あなたとふいにつながるせかい〜」。
以前、このブログでも調べたことのある
「百目鬼(どうめき)」の掛け軸が、
この企画展で「初公開」されていると聞いて行ってきました。
あの資料でしか見られなかった鬼の爪が!
肉眼で見れる!!
今回の「異界」展。
5月24日からは、後期展示が始まっています。
どうやら内容も良く好評で、いつもよりもにぎわっておりました。
しかも撮影OK(フラッシュはNG)。
「異界」というと分かりづらいかもしれませんが、
主に栃木県内の昔から伝わる風習とか習わし、伝説、神様、しきたり・・などなど、
「家」や「集落」、「山」、「天・地」などの〝場所〟にまつわるもの、
「産」、「婚姻」、「死」など〝節目〟に関わるもの、
「神仏」や「お化け」「妖怪」などの人間と異なるもの・・など
各テーマに集めた民俗文化の資料や美術品が、一堂に展示されていました。
しかも今回は、普段、国立歴史民俗博物館にある
有名な「幽霊画」なども数点飾られていて、
かなり豪華な(個人的に)企画展でした。
今までも栃木県内にまつわる伝説やお祭りなど、いろいろ見てきたつもりですが、
今回の企画展ではまったく知らないものばかりで、それはそれは新鮮!
ちなみにパンフレットの表紙にもあったこの人形は、
日光市日蔭に伝わる「虫送りの藁人形」というもの。
昭和30年頃まで行われていた「虫送り」という
集落から〝悪い虫〟(農作物の害虫、災害、病など)を追い出して、
五穀豊穣を祈る行事で使われたものだとか。
ほかにも金精様など、
子孫繁栄にまつわる風習の展示品もあったので、
これはまた、今はなき「性神の館」の展示品とともに、特集企画展などを開催してもらいたいな・・と思ってみたり。
(栃木県は日光、鹿沼などに多いらしい)
日光市の安産信仰の社「香車堂」の展示もありました。
参照:
「生と死」にまつわる展示は、
霊柩車の展示や、お葬式の儀式のことなど、
いろいろ地域の風習などが分かり、
興味深いものばかりでした。
そして、初公開となる「百目鬼」も拝ませていただきました。
本願寺の伝承によると、掛け軸には
顔に百ほどのホクロがある山男が描かれているそうです。
娘が「目がいっぱいあるんじゃないんだね」と言ってました^^;
(百目鬼の姿、形については諸説あり)
そして「鬼の爪」。
※写真がぶれてしまったので、同館Twitterより。
以前、私が調べた時は、
「10年の法要に1度だけしか開帳しない」と聞いていたので、
半ば見るのはあきらめていたのですが、
まさか県立博物館でお目にかかれる日が来ようとはっ!
本願寺さまに感謝。
ほかにもカッパや九尾のキツネなど、妖怪の展示もありました。
カッパのミイラ(模型ですが)も見れますよ。
(娘はビビって入れず・・^^;)
帰りにレストランで真岡のソワカフェさんの「異界ブレンド」を飲みました。
「ん〜異界の味がする!」
(中煎りアメリカンな味でした^^;)
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企画展は6月15日までです。
う〜ん久々に、いい企画展でした。
(良すぎて図録を買ってしまった)
これを、常設展にしてもいいぐらい!!
○栃木県立博物館
栃木県宇都宮市睦町2−2
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