友人らと「殺生石を見に行くツアー」を開催。
あえて、「那須に行く」とは言わず・・・。
これは重要なことなのだ。
「那須」という地名の力は強い、と常々思う。
“避暑地”、“リゾート地”、“別荘”、“ペンション”・・
“行楽シーズンは高速が渋滞する”
“なんだか知らんけど、いろんなミュージアムがある”
“なんだか値段がちょっと高い”
“秘宝館がある”・・
最後のはちょっと余計だか、
「軽井沢」であれ、「伊豆」であれ、なんか観光地は、別格なのだ。
その地名には、すごく力がある。デートに使われるだけ、ある。
と、思う。
だから、友人を誘うときも、
「殺生石を見にいくんだけど、行かない?」
そう、誘ってみた。( ̄ー ̄)
途中の
“こじゃれた”カフェや、
“こじゃれた”レストランや、
“こじゃれた”パン屋の
誘惑を断ち切りらないと、そこには、たどり着けないからね!!
それでも、付いてきてくれる、友人に、いつも感謝。
ということで、とちぎ夏の伝説巡り。(勝手に命名)
南の大中寺七不思議伝説につづいては、北の殺生石伝説です。
無事、着いた。 史跡「殺生石」
霧が立ちこめ、すでに、気味悪い・・。( ̄Д ̄;;
“せっしょうせき”と、読み、
その名の通り「生き物を殺す石」が、こちらのいわれです。
「九尾の狐伝説」がある石です。
車のドアを開けると、開口一番
「くさっ!!」
鼻を刺す、硫黄の臭い。(たまごの腐ったにおい)
しばらく慣れるまで大変でした。
↑殺生石を囲んで「殺生石園地」が整備されていました。
↑岩がごろごろしています。
歩道がちゃんと整備されて、歩きやすくなってました。
↑途中にあった「盲蛇石」
昔の伝説で、目の見えない蛇を助けたところ、
その蛇が「湯の花」の作り方を教えてくれたことから、
この“蛇に似た石”を大切に奉ったとのこと。
↑遠くに、赤いものがたくさん見えたので、「花でも咲いてるのかな?」と
近寄ったところ・・・
↑たくさんのお地蔵さんでした・・・( ̄□ ̄;)!!
↑しかも、なんだか手だけが大きくて、みんな“のんのん”している珍しいお地蔵さん。
このお地蔵さんは「千体地蔵」と呼ばれているようです。
看板を読むと、
昔、お坊さんが
お母さんが作った朝ご飯を蹴っとばして、ここに出かけてきたら、
すごい天罰が下って、死んでしまった。
ので、このお坊さんを弔う、お地蔵さん・・のようです。
う~ん、行儀の悪い子だったのだから、天罰がくだるのも・・しゃあなかんべ。
このお地蔵さんは、町内の石工さんが、一体一体掘っているものだそうですよ。
さて、着きました。
↑「殺生石」は、あれかな?
ひとつだけ、縄が締めてある岩があります。
「九尾の狐伝説」
中国やインドで美しい女性に化けて悪さをしていた
「白面金毛九尾の狐」(9つのしっぽがある狐)が、
日本にやってきて、国を滅ぼそうと、朝廷に使えて忍び込んだことろ、
陰陽師に見破られ、那須のこの山まで逃げて来たらしい。
そして、その狐をここで退治したところ、狐はこの毒石に変化し、
人畜に被害をあたえるようになった。
とのこと。
↑つまり、この大石は、狐が変化したもの、
ってことです。
↑芭蕉もここを訪れて句を詠んだようです。
・・・はあはあ、(((( ;°Д°))))
↑さすがに、ここはかなりの臭い・・・
ずっといれません。(;´Д`)ノ
帰ろう。
つづく