日光市

第428回 杉並木公園探訪(前)円筒分水を愛でに の巻

 


日光MITATEを後にし、やってきたのは

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

こちら、ひと駅離れた上今市駅です。
水車がある駅、趣あります。

この駅にはギャラリースペースが併設されており、
たまたまこの日は地元グループさんの書展をやっておりました。

少しおじゃますることにしよう・・

と軽い気持ちが、まさかまさかの長丁場に・・・(笑)

書展の他に水墨画と、
竹で作った虫(これも生徒さんたちの作品)も展示されていたのですが、

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

その傍らにこんな貼り紙が・・

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園


マジック 希望の方は、係りまで 無料


・・・・・( ̄_ ̄ i)

「どうですか、おじょうさん、見ていきませんか?」

と声に返事をする間もなく

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

すでにマジックはじまってるし!!w

出るわ出るわのオンパレード!
ヒモ、コイン、ハンカチ、トランプ、ふうせん・・

(え~・・たぶん20分ぐらい鑑賞させていただきました。)

聞くとこのマジシャン、書道の先生でした。
水墨画も虫の竹細工もこの方が指導しているとのこと。
いや~、多彩ですね。

そして、おもしろいのがこちらの書道の生徒さんたち、
みんなマジックもできます(笑)。

おそるべし書道グループ!!
これからも活動がんばってください。

んで、(;´▽`A“

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

気を取り直して、探訪です。

今回は「杉並木公園」を歩きます。
上今市駅から日光杉並木沿いに1キロほど続くなが~い公園です。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

これはヤマボウシってゆーのかな~

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

ピンク色もあるんだね。
なんかいっぱい咲いてました。

アジサイ園もありましたが、こちらはまだ一分咲きでした。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

こちらの公園には、水車がたくさんあります。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

こちらは世界の水車。
デンマークの水車と、インディアン水車。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

それにしてものすごく水が澄んでるな~。
とってもキレイです。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

こちらは日本の水車。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

あいにくメンテナンス中でした。
雨の中、ご苦労さまです。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

こちらもメンテ中で動いてなかったけど、カラクリ水車。
水車の回転を利用して、小屋の中の杵が動きます。

ここ今市は兵庫県の淡路島と並ぶ「お線香」の二大産地。
線香の原料である杉の葉を、ひいて粉にするのに
水車が利用されているんだそうです。

へ~。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

こんな大きな水車もありました。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

「道の駅 東山道伊王野」にもでかいのありますよね。
(参照:第13回 おっきい水車のある道の駅 の巻

そっちのがでかいかもかな?どうだろう。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

「あ、電車。」

のどかな2両編成。

さてさて、やっと着きました。

こちらが今回のメインスポットでございます。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

ややや・・・廃墟?(゜д゜;)

いえいえ、現役活動中です。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

その名も、「今市用水 円筒分水井」です。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

上からみるとこんな感じです。

円筒分水? はて・・・

ご存じない方も多いことでしょう。
ワタクシもよく知りません。(←おい)

この「円筒分水」とは、
農業用水などを一定の割合で正確に分配するために
用いられる利水施設(wikipediaより)だそうです。

古くから水田耕作が主体であった日本では、
「うちの田んぼにひく水が少ない!」だ
「あっちに行く水が多い!」だ、ケンカが絶えなかったとか・・

それで、水を均等かく厳格に分けるために、
作られたのがこの装置。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

こんこんとわき上がる水・・見てて飽きませんね。(´∀`)

サイフォンにより下から引き上げられた水を
同心円上に噴水させることにより、均等に分水し、
誰の目から見ても明らかに分水することにより、
農民同士の水争いはなくなったとか・・

メデタシメデタシ・・・

が、昭和中期にはもっといい配水システムが確立し、
この円筒分水は姿を消してしまったようです。

現在、全国でも残っている場所は少ないようで、
あまりみられない貴重な施設みたいなんですよ。

詳しくは、「円筒分水巡り」を提唱する
ozavskiさんのサイト「円筒分水ドット・コム」
をご覧下さいまし。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 杉並木公園

この今市用水円筒分水井は、昭和29年に出きたようです。

川の向こうにある所野第3発電所から、
大谷川の地下を横断(←!)し、この分水施設まで送水してるようです。

ここでは、下流の水田を潤すための農業用水のほかに、
宇都宮市や、今市市などの水道用水にも使う水を配分してるとのこと。

ということは、もしかしてここの水飲んでるってことか・・

水のお話はまた後半につづきます。

その前に歩いておなかが減ったので、腹ごしらえです。

つづく