日光MITATEを後にし、やってきたのは
こちら、ひと駅離れた上今市駅です。
水車がある駅、趣あります。
この駅にはギャラリースペースが併設されており、
たまたまこの日は地元グループさんの書展をやっておりました。
少しおじゃますることにしよう・・
と軽い気持ちが、まさかまさかの長丁場に・・・(笑)
書展の他に水墨画と、
竹で作った虫(これも生徒さんたちの作品)も展示されていたのですが、
その傍らにこんな貼り紙が・・
マジック 希望の方は、係りまで 無料
・・・・・( ̄_ ̄ i)
「どうですか、おじょうさん、見ていきませんか?」
と声に返事をする間もなく
すでにマジックはじまってるし!!w
出るわ出るわのオンパレード!
ヒモ、コイン、ハンカチ、トランプ、ふうせん・・
(え~・・たぶん20分ぐらい鑑賞させていただきました。)
聞くとこのマジシャン、書道の先生でした。
水墨画も虫の竹細工もこの方が指導しているとのこと。
いや~、多彩ですね。
そして、おもしろいのがこちらの書道の生徒さんたち、
みんなマジックもできます(笑)。
おそるべし書道グループ!!
これからも活動がんばってください。
んで、(;´▽`A“
気を取り直して、探訪です。
今回は「杉並木公園」を歩きます。
上今市駅から日光杉並木沿いに1キロほど続くなが~い公園です。
これはヤマボウシってゆーのかな~
ピンク色もあるんだね。
なんかいっぱい咲いてました。
アジサイ園もありましたが、こちらはまだ一分咲きでした。
こちらの公園には、水車がたくさんあります。
こちらは世界の水車。
デンマークの水車と、インディアン水車。
それにしてものすごく水が澄んでるな~。
とってもキレイです。
こちらは日本の水車。
あいにくメンテナンス中でした。
雨の中、ご苦労さまです。
こちらもメンテ中で動いてなかったけど、カラクリ水車。
水車の回転を利用して、小屋の中の杵が動きます。
ここ今市は兵庫県の淡路島と並ぶ「お線香」の二大産地。
線香の原料である杉の葉を、ひいて粉にするのに
水車が利用されているんだそうです。
へ~。
こんな大きな水車もありました。
「道の駅 東山道伊王野」にもでかいのありますよね。
(参照:第13回 おっきい水車のある道の駅 の巻)
そっちのがでかいかもかな?どうだろう。
のどかな2両編成。
さてさて、やっと着きました。
こちらが今回のメインスポットでございます。
ややや・・・廃墟?(゜д゜;)
いえいえ、現役活動中です。
その名も、「今市用水 円筒分水井」です。
上からみるとこんな感じです。
円筒分水? はて・・・
ご存じない方も多いことでしょう。
ワタクシもよく知りません。(←おい)
この「円筒分水」とは、
農業用水などを一定の割合で正確に分配するために
用いられる利水施設(wikipediaより)だそうです。
古くから水田耕作が主体であった日本では、
「うちの田んぼにひく水が少ない!」だ
「あっちに行く水が多い!」だ、ケンカが絶えなかったとか・・
それで、水を均等かく厳格に分けるために、
作られたのがこの装置。
こんこんとわき上がる水・・見てて飽きませんね。(´∀`)
サイフォンにより下から引き上げられた水を
同心円上に噴水させることにより、均等に分水し、
誰の目から見ても明らかに分水することにより、
農民同士の水争いはなくなったとか・・
メデタシメデタシ・・・
が、昭和中期にはもっといい配水システムが確立し、
この円筒分水は姿を消してしまったようです。
現在、全国でも残っている場所は少ないようで、
あまりみられない貴重な施設みたいなんですよ。
詳しくは、「円筒分水巡り」を提唱する
ozavskiさんのサイト「円筒分水ドット・コム」
をご覧下さいまし。
川の向こうにある所野第3発電所から、
大谷川の地下を横断(←!)し、この分水施設まで送水してるようです。
ここでは、下流の水田を潤すための農業用水のほかに、
宇都宮市や、今市市などの水道用水にも使う水を配分してるとのこと。
ということは、もしかしてここの水飲んでるってことか・・
水のお話はまた後半につづきます。
その前に歩いておなかが減ったので、腹ごしらえです。
つづく