宇都宮市街から大谷方面に行く抜け道の途中に
いつも気になる看板があるんだー
という旦那はん情報で行ってみました。
こちら「馬頭観世音」
馬頭観音? 聞いたことないねぇ・・
まあ、とりあえず行ってみましょうか。
民家の裏山?みたいな道を歩いていくと、
見えてきたのが、
どこまでもつづく石段
( ̄ー ̄;
帰ろう
・・・いやいやいや、せっかく来たんだし。
ここは登りましょうよ。
ってことで、がんばって登頂することになりました。
階段には「岩本観音」って書いてありました。
苔むす階段を一段一段慎重に。
中には朽ちてて壊れてる段もあるので、↑この手すりがあって助かりました。
竹林が趣ありまくりです。
いや~、登ってきたぞ。
この山全体が、
大谷石 岩原石(※)で出来ている岩山なんだということがここで発覚。
すごいところに建てたもんだ。
階段を上り終えると、迎えてくれた新しめの六地蔵さんたち。
上がったところは、それほど広くもないスペースに、鉄の扉。
こちらが奥の院でしょうか。
なんの説明看板もなし。
となりの磨崖仏も、古いんでしょうか?
もやっと形が分かるくらい。
おそるおそる、中を覗いてみると・・・(・_・;)
馬頭観音さまは手の多い方かな?
でも暗くてよく分かりませんでした。
磨崖仏で有名なのは大谷にある大谷観音ですが、
そちらよりは全然小さい様子。
帰ってさっそく、
塙センセーの「うつのみや歴史探訪」をチェック!
え~、こちらは「岩本観音」という
元普門山蓮華院という寺院でしたが、
明治初年の廃仏毀釈によって、廃寺となった場所だそうです。
本堂は取り壊され、地元地区の集会所になっているようです。
(左の建物がそれ)
奥の院にあった磨崖仏ですが、それも
左が地蔵菩薩像、右が馬頭観音像であるが
造像の技術はかなり稚拙であり、
造像年代は不詳で、
寺の歴史などは皆目わかっていない
と書いてありました。
塙センセーが分からないのだったら、ワタクシも分かりません。
(;^_^A
まあ、マニアックな史跡でした。
○岩本観音(馬頭観世音)
栃木県宇都宮市新里町【Map】
【※追記】
もう一冊の塙センセーの本「うつのみやの歴史再発見」を読んだところ、
この岩山は大谷石ではなく、大谷石に似た凝灰岩の岩原石だそうです。
磨崖仏は、地元の石工が大谷寺の磨崖仏を模して造像したのであろう。
だそうな。
なお、この岩本観音のある小高い岩山は遠方からでも目立ちます。
のどかな田園風景に、切り立つ岩肌がナイスビューなので、
いつかアップしようと思います。(写真を撮るのを忘れたので…)
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