【前回からのつづき】
私が見たかったのは、ピラミッド・・じゃない!
これが見たいんだーーー!!
ということで、すっかり脱線・・・
してしまいましたが、
気を取り直して、サイフォン出口探しアゲインです。
そもそも、いただいた地図を頼りに
那須野が原公園の北側に流れる、那須疏水のルートを
車でたどって行くのだけれども、どうにも途中から道がそれてしまうのです。
(そしてピラミッド温泉の前の道に出てしまう…)
う~ん、これはたどり着けないかも・・( ̄_ ̄ i)
ということで、一度地図のことは忘れ、迂回路を探しつつ、
ナビを頼り(←こういう時ナビはあまり頼りにならない法則)に、
那須疏水に近づいてみることにしました。
あ、そもそも「那須疏水」とは・・
これは川ではなく、用水路です。
総延長340kmにもなり、
安積疏水(福島県)、琵琶湖疏水(滋賀県)と並ぶ
日本三大疏水の一つに数えられる有名な疏水であります。
かつてここら辺一帯(那須野が原)は、乾いた不毛の大地だったんですが、
この那須疏水の開削により、大地に豊かな水がもたらされ
その後は開拓地として栄えていったという歴史があるのです。
↑なんか県北の子は、小学校の時の社会とかで、
この歴史をすご~く詳しく教わるって聞いたことがあります。
本当でしょうか?
(私は、高根沢だから市の堀用水と山崎半蔵を習いました)
さて、その那須疏水。
迂回して、なんとか近づくポイントを発見しました。
むむ、遠くで水の落ちる音が聞こえる。
↑こんな看板がありました。
ああ、ちゃんとここに説明が書いてあるじゃないか。
那須野が原の水には、昔から多くの人々が苦労してきました。
とくに明治18年(1885年)に那須疏水が完成し、
この地域に水が引かれるようになってから、開拓が進み農業は広まっていきました。
(案内板より抜粋)
ふむふむ。o(-ω- )
ってか、さっきから、
「ブイーン、ブイーン」と
不思議な音が聞こえるんだが、なんなのか?
そう思って周りを見渡すと、どうやらここらしい。
国内最大級のラジコン専用コース
「那須36サーキット」だそうな。
またマニアックな場所を発見してしまった・・。(ノ_-。)
(興味のある方はコチラをご参照くだされ→ホームページ)
再び、サイフォン出口探しに戻ります。
場所的にもうちょっと北上。
再び那須疏水に近づくポイントを発見しました。
う~ん、ここからは確実に砂利道だ・・。
Uターンできるポイントが無ければ、確実にバックだなこりゃ・・
という不安を覚えつつ、
なんとか走破。
ちょっと拓けた場所に出て、
舗装された2台だけの駐車場を発見しました。(良かったー)
車を降りると、「ゴゴー!」という水の轟音。
ここに間違いない~
おお~~!:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
ありました「蛇尾川サイフォン出口」!!
ちゃんと案内板も整備されてるじゃないか~。
(って、こんなとこ人来るんかな?)←おまえがな
↑サイフォンの原理の説明図。
蛇尾川の下を、この原理を使って通っているんですね~。
「てか、蛇尾川の水を取ればいいんじゃね?」
とお思いの方、残念。
蛇尾川は“水無川”なので、大雨とかが降った時以外は
普段、カラカラの川なのです。
ということで那須疏水は、
もっと先に流れている那珂川から水を引いているんですね。
「旧サイフォン復元」
こんなものも展示されていました。
現在のサイフォン出口は1967年に作られたもので、
こちらは明治時代に作られたサイフォンの水路を復元したものらしいです。
↑旧サイフォン出口もありました。
こちらは落ち葉に埋まって、遺跡のようになっていた…
↑現在のサイフォン出口は、近くで見学できるように整備されていました。
いざ、近くで見学。
おお~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
しばらく眺めていましたが、
いかんせん1人で来てしまったので、
この感動を分かち合う人がいない・・
まあ、誰かと来たところで、
感動を分かち合えたのかというと、
それはそれで疑問が残るのだが・・( ̄ー ̄;
ということで、今日のところはミッション完遂。
那須疏水に関しては、
土木遺産に認定されている第一取水口跡なども
後で見に行きたいな~と思っているポイントなので、
機会があったら、また那須疏水探訪をしたいなと思っています。
(求む、詳しい方)
○蛇尾川サイフォン出口
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/bunkazai/2731/001768.html
栃木県那須塩原市上横林163
(つづく)