前回、読んでたと言っていた
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「うつのみや歴史探訪」(塙静夫著/随想舎)
の表紙にもなっていた“大仏”。
宇都宮にも大仏があるんですね。
ということで行って見てきました。
場所は、田川に架かる洗橋からちょっと入ったところにある
「善願寺」というお寺。
あった~。
意外とこじんまり~。( ̄_ ̄ i)
この台座があって、上に安置してある構造が
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さくら市の氏家にある「青銅造不動明王座像」(光明寺)に似ています。
(第235回 氏家の雛めぐり の巻(中) 参照)
正式には「銅造盧舎那仏坐像(どうぞうるしゃなぶつざぞう)」
というらしい。
この大仏さま、「大豆三粒の金仏」という伝説が残っているそうです。
江戸時代この辺りで大火事が起こって
ここの和尚さんが天下平穏のため
「下野国内にはない大仏を建立しよう」と思い立つのですが、
なかなか浄財が集まりません。
そこに行脚僧が訪れ、懐から三粒の大豆を取りだし
「この大豆を境内にまいて、それで実った大豆をまた分けて、
どんどん増やしていって、味噌や醤油屋に売れば、お金がたまっていきますよ」
と言ったそうです。
感激した和尚はそれを実行し、大豆を栽培
そして10年後、念願の大仏ができた・・というお話です。
大きさは3.6メートル。
大豆のことも書いてあります。
本堂はこんな感じ。
大仏は当時のものですが、
本堂などは戊辰戦争や第二次世界大戦などで焼失し
再建だそうです。
○善願寺
栃木県宇都宮市南大通り1丁目8-19