宇都宮市(名所・旧跡・社寺仏閣)

第351回 宇都宮の大仏さん の巻

前回、読んでたと言っていた


ひばらさんの栃木探訪-未設定


「うつのみや歴史探訪」(塙静夫著/随想舎)

の表紙にもなっていた“大仏”。

宇都宮にも大仏があるんですね。せんとくん
ということで行って見てきました。

場所は、田川に架かる洗橋からちょっと入ったところにある

「善願寺」というお寺。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 善願寺 

あった~。

意外とこじんまり~。( ̄_ ̄ i)

この台座があって、上に安置してある構造が

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 氏家 雛めぐりひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 氏家 雛めぐり


さくら市の氏家にある「青銅造不動明王座像」(光明寺)に似ています。

第235回 氏家の雛めぐり の巻(中) 参照)

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 善願寺 

正式には「銅造盧舎那仏坐像(どうぞうるしゃなぶつざぞう)」
というらしい。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 善願寺 

この大仏さま、「大豆三粒の金仏」という伝説が残っているそうです。

江戸時代この辺りで大火事が起こって
ここの和尚さんが天下平穏のため
「下野国内にはない大仏を建立しよう」と思い立つのですが、
なかなか浄財が集まりません。

そこに行脚僧が訪れ、懐から三粒の大豆を取りだし
「この大豆を境内にまいて、それで実った大豆をまた分けて、
どんどん増やしていって、味噌や醤油屋に売れば、お金がたまっていきますよ」
と言ったそうです。

感激した和尚はそれを実行し、大豆を栽培
そして10年後、念願の大仏ができた・・というお話です。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 善願寺 

大きさは3.6メートル。
大豆のことも書いてあります。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 善願寺 

本堂はこんな感じ。

大仏は当時のものですが、
本堂などは戊辰戦争や第二次世界大戦などで焼失し
再建だそうです。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさんの栃木探訪 善願寺 

今は向かいのハイツを眺める大仏さんです。

○善願寺
栃木県宇都宮市南大通り1丁目8-19