第526回 新春!滝尾神社めぐり の巻で日光に行った際に、
ついでにこちらにも寄らせていただきました。
ででーん!
すごいゴージャスな入り口だ。
それもそのはずです。
こちらは「旧日光田母沢(たもざわ)御用邸」。
天皇のご静養のために建てられた造営された場所です。
なんと、1,360坪!部屋数106室!!
広っ!!!Σ(°ω°;ノ)ノ
御用邸は昭和22年に廃止され、
その後は博物館や宿泊施設、研修施設などに使用されていたようですが、
修理整備をして、平成12年から「日光田母沢御用邸記念公園」として
一般公開されるようになりました。
実は、中に入るのは初めてだったりします。
だって有料なんだもん・・。
でも、この時期だけ「三階御展望室」が特別公開中ということなので・・、
せっかくなので入ってみることにしました。
大人は500円です。
中は、当然撮影N・・あ、OKなの?!
やったーヽ(‘ ∇‘ )ノ
中は当然靴を脱いで入ります。
軟らかい内履き(ソックス)を履いて見学です。
前半は、資料館のようになっています。
御用邸の歴史や、美術品の展示、
3年をかけて大修復したという、匠の技を駆使した修復方法などが分かります。
もともとここは、日光出身の実業家の別邸として
赤坂離宮など徳川家の家屋敷を移築して建てたのが始まりらしく、
そこから明治、大正とどんどん増改築を繰り返し、
このような大きな建物になったとか。
なので、建物はエリアによって、
江戸時代っぽかったり、明治・大正時代っぽかったりと
ちょっとユニークな造りになっているのでした。
資料コーナーを見終わったら
さて次は、建物探訪。
「表御食堂」
全体的に言えることですが、どの部屋も和室に洋風のランプ。
和洋折衷な不思議さがあります。
こちらは「御玉突所(おたまつきじょ)」
お玉をお突きになられるお部屋・・見ての通り、ビリヤード場です。
そういえば、ビリヤード場は
足尾の「古河 掛水倶楽部」にもありましたね。
こちらは「謁見所」
天皇が公式な謁見を行う場所。
各所に案内係(兼警備?)の方がいて、いろいろ説明してくれました。
実際には、座らず立って挨拶していた~とか。
丸い窓が印象的です。
いや~しかし、広いよ!(;´Д`)ノ
なんたって106室だからね。
かくれんぼとかやったら、しばらく見つからないね。
(できないけどね)
でも、不思議と「うらやましい~住んでみたい!」
と思わないのはなんでだろう・・( ̄ー ̄;
こんなところもありました「御便所」
便器が「有馬焼」だったらしい・・マジでか~(;^_^A
こちらは「御湯殿」
奥の部屋がお風呂です。なんか殺風景。
というのも、なんでも当時はかけ湯だったとか。
え~、湯船がないのかー。せっかくの温泉地なのにネ。
この赤い階段を上がると・・
「御展望室」です。
以外とこじんまりとしたお部屋でした。
外を見るとこんな感じでした。
・・ちょっと冬なので、緑が寂しい感じですが、
庭園もすばらしいです。
2階にあった「御日拝所」
天皇が滞在中は、毎日ここから皇居に向かって
遥拝(ようはい)するのだそうです。
ちょうど窓の向きの方角が、皇居に設計してあるとか。
部屋によって何パターンかあったのですが、じゅうたんも豪華でした。
お庭も拝見させていただきました。
3階は、さっき上がった御展望台。
こんな場所も発見。
そういえば戦時中、今上天皇(当時は皇太子)が
ここで疎開生活を送られた場所でもあるとか。
この「御防空壕」は使ったかどうか分かりませんが・・
その後戦火が拡大し、終戦の時は奥日光のほうに疎開していたそうです。
日本庭園。
小川がせせらいでいる池は、寒くて氷が張っていました。
春はしだれ桜、秋は紅葉が見事とか。
またその時期来てみたいですね。
帰る頃はもう閉園時間も間近だったので、
建物の雨戸締めが始まってました。
この広さの建物だから、
雨戸締めも相当時間がかかるんだろうなぁ・・ヽ(;´ω`)ノ
○日光田母沢御用邸記念公園
http://www.park-tochigi.com/tamozawa/
栃木県日光市本町8-27
開園時間/午前9:00~午後5:00(11~3月は4:30まで)(火曜休園)
大人500円
※「三階御展望室」特別公開は2/29までです。