前々から気にかけていた、↓このポスター
“宇都宮の地下ダンジョン”ファンが、
気にならないわけなかったので、行ってまいりやした。
南宇都宮駅すぐのギャラリー悠日。
ウワサには聞いていましたが、いい外観ですね。
大谷石で出来た蔵を利用しているギャラリーです。カフェもあります。
神谷五男「建築と大谷創造都市計画」展
内容は、建築家である神谷さんの今までの設計した作品や実績の展示、
(県内だと、宇都宮のマロニエプラザや、県グリーンスタジアムを設計されています)
そして、メインである大谷の都市計画についての展示がありました。
なんといっても、
まず、入って度肝を抜かれたこの建築模型。
↑撮影OKとのことで、撮らせていただきました。
こ、これはすごいっ!!ヽ((◎д◎ ))ゝ
まさか・・とは思ってしまいましたが、そのまさかがここにありました。
これは特務機関「NERV」(ネルフ)にまさるともおとらない、
壮大な地下計画の青写真がそこにありました。
大谷地区の地形を利用した、
新しい街を作る計画ーー
下が穴になっている部分の岩盤を
すべて掘り下げ、
そこにできた、柱や穴を利用し、
住居スペース、
さらには、公園、ショッピングモール、劇場などなど、
“ストーンコリドール”(石の都市回廊)を
構築するという
それはそれは壮大かつ大胆な
ジオフロント計画!
本当かーー?!
これが実現したら、すごいことだ~~。(@_@)
栃木に、世界に誇るすごい都市ができちゃうかも!!?
大学教授や建築家による討論会もありましたので、聞いてきました。
↑お話しされているのが、この計画をされた建築家の神谷さん。
やはり、あの大谷の地下空間に行き、感化されたということを。
このプロジェクトは94年から始めていたそうです。
熱く、熱く語っておりました。
さながら、ここはラピュタに出てくる街のようです。
このイラストには、かなりワクワクさせられました。
その後の討論会は、
「100年計画で出来る!」とか
「そんな掘り下げるなんて、今の国政からも安全面からも絶対ムリ!」とか、
「栃木県の人は、こういう素敵な場所を(県民性で)教えないから、
いつまでも観光地として広まらない!」とか、
もうお一方の建築家・藤原さんはじめ、お話も、とてもおもしろく
なかなかあけっぴろげで、楽しいながらも興味深い討論会でした。
現在の大谷地区は、埋め立ての話が出ていたり、
行政でもあまり話が進んでいなかったりと、
結局のところ、「じゃあ、今どうすればいいのか?」
という話におちましたが、
この“都市創造計画”が実現するにしろ、しないにしろ、
そういう「大谷」を今一度、見直すいいきっかけにはなったのではないか?
とは思いました。
ひとつ気になったことは、けっこうこの討論会に来ていた年齢層が高かったこと。
先日の記事を書いた時も思ったのですが、
ネット上に「大谷」のこと(観光や事故についてのこと)に関する文献が、
あまりに少なすぎるということに気づいたんですね。
大谷への関心に、若者がついてきてない・・?
そういうことにも一つ要因があるのかもな~と思ったりもしました。
実際、神谷さんの今回のお話しで、
大谷を“溶解スラグ”で埋め立てる計画があった、ということも知りましたし・・。
(結局この話は頓挫したようだが・・?)
これは討論会でも誰かがおっしゃっていましたが、
「誰か(行政とか)がやってくれる」ではなく、これからは「自分らで何とかしてく」
じゃないと、だめになる。
と。
なんだか、深く考えさせる討論会でしたねぇ・・。( ̄ー ̄)
ということで、大谷ファンとして、
またなにか情報を得たら、このブログに書きたいと思います。
○神谷五男「建築と大谷創造都市計画」展 (8/9(日)まで)
午前11時~午後6時(会期中無休) 無料
ギャラリー悠日
http://www.yujitsu.com/jp/
栃木県宇都宮市吉野1丁目7-10
TEL.028-633-6285