前回の企画展「画像進化論」の感想を、
コテンパンに書いてしまった県立美術館ですが、
その帰りに、アンケートを「ご意見箱」に入れてきたところ、
抽選で新しい企画展のチケットが当たったらしく、 ←
その券でまた行って来ました。
なんだかんだ今年で、3回目だもう。県立美術館。
宇都宮美術館が今休館中なんで、
(空調改修&収蔵庫増築工事のため、来年3/23まで休館中)
来る機会が増えたかもしれない。
せっかくなので、お昼は隣りの公園で食べよう!
と、ここに来る前
近くにある人気のパン屋さん「シェレンバウム」
というところに寄って、パンを買ってきました。
と、意気揚々と来てみたものの、
ベンチに座ったら
・・・寒い・・( ̄Д ̄;;
もう寒いですよ、この時期は、うん。
ということで車に戻って、(←ヘタレ)
車内で食べました。
エビプリドック。
あと、ちょうど焼きたてだったチーズとバジルのパン。
まだチーズが熱々でトロトロでウマー( ゚Д゚)かった!
やっぱパンは焼きたてが最高にうまいね。
全部食べそうだったけど、でかいんで半分残しておこう。
で、今回の企画展は
「石川寒巌展」と「青木世一AOKIT展」でした。
どちらも栃木県の作家さんです。
石川寒巌は、黒羽町(現・大田原市)出身で、
大正~昭和時代前期の南画家です。
“南画”というのは、中国の絵画に影響を受けた日本画の画派の1つらしい。
掛け軸がいっぱい展示されておりました。
が、個人的には、ピンと来ず…。 ←
もう1つの企画展「AOKIT展」の方が断然、
ワタクシ的には興味アリアリでした。
「AOKIT展」の青木世一さんは、
野木町で現役の美術の先生をやっている方だそうです。
作品はこんな感じ。
“青木”さんが作った“キット”という造語のようです。
世界や日本の有名な絵画を、
3Dのキットにジオラマ風に起こして展示するという斬新な作品でした。
ちゃんと箱も作ってあるのが、おもしろいですよね(笑)。
プラモデルみたいで。
実はこの「AOKIT」の存在、
前から気になってたのでありました。
県立美術館とたしか宇都宮美術館にも、
ギャラリーミュージアムにこの「AOKIT」が売られてたんです。
まさか県内の作家さんの作品だとは思ってなかったので、
今回この企画展を見られたのは貴重でした。
今回展示されてたのは、
セザンヌの「リンゴの籠のある静物」とか
尾形光琳の「燕子花図屏風」とか。
思っていたより、なかなか大きな作品で迫力がありました。
そして、これは小さな作品でしたが、
有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」もありました。
青木さんはこの作品を作っていて、1つ“大きな発見をした”と
コメントが書いてありました。
それは、テーブルにコップが1つ足りない。
という発見・・。
確かに数えると人数分ないんです。
これは、なにか意味でもあるんでしょうか?
(ただのダヴィンチの描き忘れ?)
というか、それに気づいてニヤニヤしている青木さんの顔が浮かびます。
よっぽどおもしろい発想をお持ちの作家さんなんだな~と思いました。
11月には本人が講師を務めるワークショップもあったようですね、
参加したかったなぁ、残念。
鑑賞してて思い出したけど、
専門学校の頃、こういう課題をやったの思い出しました。
浮世絵を立体に起こすという授業。
課題は葛飾北斎の「富嶽三十六景」から1枚決められて、
確かワタクシがやったのは
葛飾北斎「尾州不二見原」(富嶽三十六景)
↑これだったと思う。
まだ作るのには簡単なほうだったから、
ワタクシはラクだったけど、
凧揚げしてる絵のコとか、かわいそうだったな(笑)。
あの課題はもう捨てちゃったよな。
写真に残しておけばよかったなぁ・・と後悔。
○石川寒巌展/青木世一AOKIT展(~12/25まで)
栃木県立美術館
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp
栃木県宇都宮市桜4-2-7
大人800円
○シェレンバウム クライス店
http://www.e-baum.jp/
栃木県宇都宮市一の沢2-16-18
営業時間/通常7:00~19:00(月曜定休)