宇都宮市(名所・旧跡・社寺仏閣)

「体感!! とちぎの文化財」現地交流会〜大谷石文化探訪(後編)

 

「体感!! とちぎの文化財」現地交流会の後編。

 

前編はこちら↓

 

 

 

雷さま雷の音がしてきたので、後半は早足になりました。

 

延命院



 
歴史的な文化財や建造物がたくさんあるお寺。
宇都宮の産んだ偉人(奇人?)・蒲生君平の出生の地からも近く、
ここで読み・書きを学んだという修学の寺でもある。
境内にある地蔵堂は、宇都宮市内で最も古い木造建築だそうです。
基礎には、大谷石が利用されているらしい。
 



 

なにげに、ここに安置されている本尊が、

「栃木県重要文化財第1号」なところにも注目。

 

 

 

栃木県道路元標



さて、歩いて大通りまでやってきました。

 

池上町交差点。

 

「ここの道の中央分離帯付近にね、道路の起点があるんですよ」と解説が。

 

注目して渡りましょう。

 

 



 

↑栃木県道路元標の石碑

 

道路元標(げんぴょう)とは、道路の起終点となるポイントを示したものだそうで。

(東京・日本橋にあるのが有名)

 

今まで何度も通ったことあるけど、全然気にとめてなかったなぁ。

ちなみにここは東京街道がはじまっている起終点。

 

中央分離帯をジロジロ見る集団。

車で信号待ちをしている人は、「何見てるんだろ?」と思っただろうな。

 

なんせ、こういう “石碑好き” の人たちの集まりなもので・・^^;

 

 



 

東武宇都宮百貨店前。

オリオン通りに対して、斜めになっている東武前のこの道。

 

「不思議ですよね。なんでだか分かりますか?」

 

これは宇都宮城の土塁があった痕跡でした。

 



 

ちょうどここが北西の端っこあたりに位置しているんですね。

 

※宇都宮城については、昨年の記事を参照:
 

 

そんな宇都宮城の歴史探訪も挟みつつ・・。

 

 

大谷石の鉄道擁壁(東武宇都宮駅東側)



 

そんな東武宇都宮百貨店が併設する東武宇都宮駅の擁壁を見学。

 

1931(昭和6)年開業の東武宇都宮線。

終点となる東武宇都宮駅は、まさに「宇都宮の顔」になる場所。

そこに大谷石が使われたわけです。

 

 



 

改めてみると壮観ですね。

 

 

でも、現在は擁壁前がコインパーキングに利用されているので、

風景に溶け込んじゃって、見逃されているポイントかも・・^^;

 

 

Dining蔵 おしゃらく



 

カトリック松が峰教会の隣にある「ダイニング蔵おしゃらく」。

ここも大谷石の石蔵をリノベーションした飲食店です。

 

ここのほかにも、宇都宮市内には「悠日カフェ」や「石の蔵」など

石蔵の飲食店がいくつかありますね。

 

 

カトリック松が峰教会



 

最後はなんといってもここ、「カトリック松が峰教会」を見学。

1998年に国の登録有形文化財にも登録された

大谷石建築としては現存最大級のロマネスク様式の教会建築物です。

 

 



 

併設で認定こども園の施設もあり、園児も使用するので

コロナ対策のため、中は残念ながら見学できず・・。

 

今回は外観だけを鑑賞、解説していただきました。

 

 



 

正面を見上げると、壮観ですね〜。

(曇り空だったので、晴れてたらもっと映えてたな)

外壁の1階部分は表面仕上げをしない粗石積み、

2階以上は表面仕上げをした整層切石積みで変化を付けています。

 



 

1階部分。

たしかに、こちらは、表面仕上げをしていない粗さのある大谷石が使われてますね。

 

扉にはこの教会の竣工年「1932」の文字。

 

ロマネスク様式の特徴である「分厚い壁」、そしてローマ風の「半円アーチ」が見事です。

 



 

2階にも上がりました。

たしかに、こっちはまた違った表面仕上げをしたキレイな大谷石が使用されてます。

 

壁や柱にほどこされたロマネスク様式の彫刻、こちらも見事ですね〜。

 



 

豪華な「柱頭」もまた、ロマネスク様式の特徴です。

 

設計したのはスイス人建築家のマックス・ヒンデル。

 

建築や細部の彫刻にかなりこだわりがあったそうで、

完成までかなり時間と年月(とお金)を要したらしいです。

 



 

ちなみに、マックス・ヒンデルの建物には、

どこかに「ひし形の窓」があるのが隠れているのが特徴とか。

(隠れミッキーみたい?)

 

・・見つかりましたか?

 

 



 

反対側にも隠れたスポットがありました。

 

 



 

2階部分に取り付けられている、

長靴を履いたカエル。

 

ヨーロッパのお城などでは

ガーゴイルと呼ばれている、

雨樋(飾り樋)の機能をもつ彫刻。

 

ここではカエルなのがカワイイですね。

 

 



 

その名も「カン蛙(かんがえる)」。

 

宮沢賢治の「蛙のゴム靴」という童話に出てくるカエルだそうで、

この教会に着任したペジェ神父と宮沢賢治に深い親交があったから設置されたものだとか。

 

こちらは建物より新しく、戦後に取り付けられたものだそうです。

 

 

 

 

そんな具合で、教会を見終わると、ちょうどポツポツと雨が・・・

 

ということでこちらで現地解散となりました。

 

市街地は何度も来たり歩いたりしているけど、

まだまだ知らない場所がいっぱいありましたね。

 

今回もまた充実した現地見学会でございました。

 

 

応援団第六期もよろしくお願いします。

 

○栃木県文化財課 公式Facebook「体感!!とちぎの文化財

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【参照:大谷石関連の記事】

 
 
 
 
 
 
 
 

 

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