2011年(平成23年)10月から、西方町は栃木市に編入されました。
よって、テーマを「栃木市」に変更しました。
※これは震災前に探訪した場所です。
昨年は「県内の全市町を巡る」という抱負を掲げ、なんとか達成。
そして、今年は
「あまり行ったところのない場所を探訪する!」
という新年の抱負でした。
探訪記事の中で、まだ記事が1つしかない市町は
「市貝町」 「野木町」 「西方町」
の3つ。
各地域で有名なものを1つずつ挙げよと言われたら、
「芝ざくら祭り」 「ひまわりフェスティバル」 「・・・」
!(´Д`;)
ということで、行き先は西方町に決定しました。
とりあえず、道の駅にしかたに立ち寄り、町の情報をリサーチ。
ひとつ気になるところがあったので、真名子というところに車を走らせました。
それがコチラ。
八百比丘尼の里
“八百比丘尼”と書いて、“おびくに”と読むようです。
絶対読めないや。
ここには昔から伝わる「八百比丘尼伝説」というのがあるみたいです。
ワクワク。
ここは、八百比丘尼公園。
池やら小川がきれいに整備されているようでしたが、
まあ案の定、山ん中で人はいなくて・・
植物もまだ春ではないので寂しい感じ・・
駐車場近くの東屋に
案内放送押ボタンというのを発見。
(1)伝説とおびくに公園の説明と、(2)伝説の語り部
2種類の案内が聞けるようなので、
とりあえず順番に聞いてみることに・・。
ボタンを押すと、女性の声が流れてきました。
「八百比丘尼伝説」とは・・
要約すると・・・
なかなか子どもが出来なかった夫婦に
やっと子どもができ、八重姫と名付けました。
その子はすご~くかわいい子に育って、
都の帝もお嫁にほしいというぐらいでしたが、
やんなっちゃった八重姫は家出しちゃいました。
そして、山道で会った老婆の家で
しばらくお世話になってたのですが、
「やっぱ帰りたくなった」と言って、実家に帰ると、家がない!
聞くと、親だった人はもう何世代も前に亡くなってると・・
気づくと800年の歳月が経ってしまっていたようです。
その後も、八重姫は年をとらず、18歳の美しい女のまま。
やがて女は尼になって巡礼の旅に出かけました。
そして、海に身をしずめるのですが、
その前に、
自分を掘った像を故郷に送りたいとその像をこの地に送ったそうで、
その像が今でも残っています。
という話でした。
(詳しくは、西方町のパンフレットに書いてあります)
なんだか、「浦島太郎」の女版のようなお話みたいですね~
そんな伝説が西方町にもあるとは・・知りませんでした。
奥に進むと、お堂があります。
その送った像が納められているのが
八百比丘尼堂です。
中には八百比丘尼尊像が安置されています。
白いお顔のキレイな八百比丘尼さまがおりました。
となりには、「男丸の鏡水(姿見の池)」というのがありました。
八重姫がここで池をのぞいて、変わらない姿に驚いたそうです。
案内の放送にもあったのですが、
この「八百比丘尼伝説」というのはここ西方町だけなく、
全国各地でいろんな諸説があるようです。
それによって、「八百比丘尼」という読み方が、
“はっぴゃくびくに”だったり“やおびくに”だったり、
ここの“おびくに”だったり、変わるんだそうです。
調べてみると、こういう伝説もおもしろいですね。
○八百比丘尼公園
栃木県栃木市西方町真名子
http://www.town.nishikata.tochigi.jp/kensetsu/obikuni.htm