栃木市

第152回 太平山の七不思議 の巻(後)

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議
【前回からのつづき】


大中寺にある七不思議。

順番に見て行きましょう。





【1】 東山一口拍子木

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議

↑お堂の東側にある山です。

寺の東の方にある山で拍子木が聞こえると、
必ず寺に異変が起こると伝えられてるそうです。
でもその音は、住職にしか聞こえないという・・・



じゃあ、ワタクシには聞こえないということですね・・。


ちなみにここの右側に、細い小道があり、それはハイキングコースのようで、
ずっと登っていくと、栃木市のあじさい坂で有名な大平山の方に出るようです。





次にこちら。


【2】 馬首の井戸

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議

このお寺に戦で負けた豪族が逃げて来た際、
かくまうようお願いしたが、後難をのがれて断ったところ、
馬の首を切って、この井戸になげたという。
その後、この井戸からは、
馬のいななき(ヒヒーン)が聞こえるという・・


案の定、いななきは聞き取れませんでした・・。(あたりまえか・・)


厳重に柵があるので、入れないようになっています。



ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議



それよりも、



この井戸の裏に
立っている
大きな木!!



こちらもかなりの
存在感ですが、
こちらには、
なにもないようです。














次にこの井戸の前にあるのが、こちら



【3】 不開の雪隠(あかずのせっちん)

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議


同じく、このお寺に戦で負けて逃げて来た豪族の妻が、
この雪隠(トイレ)に隠れて自殺したからというもの、
開けられたことがないという・・

↑この建物は、雨よけがしてありました。

当然。現在は使われておりません。


学校の七不思議にも「トイレの花子さん」というようなものがありますが、
昔から、トイレにまつわる何かは、七不思議に入っているのかな?
もしかして、ここが原点なのかなぁ・・と考えてみたりしました。





次にこちらなんですが、



ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議

←この案内図を見ると、

お堂の離れにあるのですが・・





鍵がかかっていてはいれない・・


がしかし、こちらは住職さんのお住まいなのでしょうか?
中から声がしたので、おそるおそるベルを鳴らし、


ひばらさん汗あの~う、「かまど」見たいんですが~・・・・


とお願いしてみたところ、


「横から、入れますよ」と、ご丁寧に教えていただけました。



ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議


こちらですね。

【4】 不断のかまど
ある修行僧がかまどの中に入って居眠りをしていると、
それとも知らず寺男が火をたきつけたため
その修行僧は)焼け死んでしまった。
それ以来かまどには火を絶やさなくなった・・




がらがらがら・・・・



ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議


消えている・・( ̄□ ̄;)!!


いいのかー、いいのかーー、ええのんかーー?


現在は使われてないからでしょうか・・、う~ん、最近燃やした形跡もなく・・
ただ大きなかまどでした。



次は、境内に入ってから気になっていた、正面の立ち入り禁止の階段。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議

【5】 油坂
ある学僧が燈火欲しさに、本堂の燈明の油を盗んで追われ、
この階段から石段からころげ落ちたのが因で死に、
この石段を上下すると禍(わざわい)にあうという・・・。


ひばらさんの栃木探訪-油坂

↑上からの様子。

下れないように、柵があります。
「キケン 触れないでください」
と書いてありました。


油をこぼしたのが原因かもしれませんが、
「傾斜が急」な点も問題だったのでは・・。


ということは、何百年もこの階段を上り下りした人は、いないってことなんですかね~。



こわやこわや。





次は、本堂にあります。

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議


【6】 枕返しの間

ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議

ある旅人が寺に一夜の宿を乞い、
この部屋で本尊の方に足を向けて寝たところ
翌朝目が覚めると頭が本尊の方へ向いて居たという・・・。



この話を聞くと、なんだか古典落語に出てくる「死神」という
ストーリーを思い浮かべてしまいました。

爆笑問題の太田さんが一番好きなハナシだーと、
テレビでストーリーを力説していたので、
知っているかたもいるかもしれませんが、

この噺の中の主人公が、
死神が「足下に座ると助かる」そして、「枕元に座ると死ぬ」
ということを、死神に教えられ、
死神が寝ている間に、助かりそうにない“死神が枕元に座った”病人を、
布団ごとひっくり返して、病気を治らせてしまうというくだりです。


興味のある方は、見てくださいね。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3933919




ハナシはそれましたが、(;^_^A


この七不思議は、
「仏さまに足を向けて寝るな」というある種、七不思議というよりは、
そういう「教え」のような感じですねぇ。




いよいよ、最後。



こちらだけは、お堂の左側の奥にいくとあります。


ひばらさんの栃木探訪-ひばらさん 大平山 大中寺 七不思議
【7】 根なしの藤
大中寺の開祖快庵妙慶禅師が鬼坊主の霊を
弔うため墓標としてさした杖から成長したと
言われる藤の古木。


“根”ではなく、“墓標”から生えている藤ということかぁ~。
(物理的には、考えられないけど・・ネ!)
うじゃうじゃとヘビのように、幹が茂っておりました。



ここは周りがお墓なので、怖かったですね・・。




ということで、無事に七不思議を見終えました。


夜は、とてもじゃないけど、怖くて行けないな・・・。orz

でも一人で行けた自分にブッジョブグッド!



○大中寺(大平町観光協会内のホームページ)
http://www.cc9.ne.jp/~ohira-kanko/sight/7fushigi/7fushigi.html
栃木県栃木市大平町下都賀郡大平町西山田252(’10.3月に栃木市に合併)