前回からつづき。
「体感‼︎とちぎの文化財」応援団員の委嘱式の後は、
現地見学会に参加しました。
去年は宇都宮城址の史跡巡りでしたが、
今回は、「宇都宮市八幡山の史跡を巡る」と題し、
栃木県庁の裏手にある八幡山公園周辺を巡りました。
案内されたの県庁のすぐ北側にある塙田トンネル。
そもそも「なぜここにトンネルがあるでしょう?」
と思っている方も多いのでは・・。
答えは「上に古墳があるから」でした。
このトンネルの上には、なんと前方後円墳があるらしい。
知らなかった〜。
明治時代の宇都宮市真景図にも県庁の裏手に「雷神社」と書いてありました。
この神社が前方後円墳の上に立っているらしい。
同じく県庁の北側にある蒲生神社。
その鳥居の手前に、雷神社に入る細い階段がありました。
上には御蔵山古墳の看板がありました。
古墳の周りなどがけっこう削られてしまっているらしいですが、
まだ未調査の部分も多いらしく、境内周りを散策してみると、
このような埴輪の一部らしきものや、首飾りらしき玉などが今でも見つかるそう。
街の中心部にこんな場所があるとは・・知らなかったなぁ。
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その後は隣の蒲生神社にもお参りしました。
ここも実は「考古学」と深い関わりがある神社です。
この神社の御祭神は蒲生君平(がもう くんぺい)先生。
蒲生君平先生は、宇都宮市生まれの江戸時代後期の儒学者。
全国各地にある古墳の調査を行った人で、
「前方後円墳」という用語を初めて用いた古墳調査のエキスパートです。
蒲生神社は「学問の神様」としても有名なので、
合格祈願で訪れたことのある方も多いのでは。
境内には、合格祈願の絵馬がいっぱい奉納されてました。
境内には、難しい問題の看板も立っていました。
これは「算額奉納」というもので、
江戸時代の頃、額や絵馬に和算の問題や解法を記して、
神社や仏閣に奉納するという風習で、世界でも日本にしかない珍しい文化だとか。
が、我々はもっぱらその裏手の盛り山が気になっていて(笑)
「もしかしてこの山も古墳じゃない?」
とさすが文化財応援団員、
すっかり “古墳脳” の会話になっておりました。
つづく
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